私は28歳のなつです。
転職したばかりで憧れの税理士事務所に税理士補助として入社しました。
そこは小さな事務所で税理士の先生(男性)が二名と事務員が二名の四人の小さな会社です。

海辺の散歩
海辺の散歩

私は税理士の若い方(池田さん・38歳)の先生の補助をすることになりました。池田さんはいかにも真面目な感じで仕事をもくもくとするタイプで、最初はちょっと取っつきにくい感じでした。

業務にも慣れて来た頃、池田さんに税理士の試験について前から興味もあって伺いました。
そうしたら別人のように熱く語る池田さんがちょっと可愛く思えてきて池田さんに、もし君が税理士の勉強に興味があるなら協力するよと言われて、私はぜひお願いしますと言いました。

早速、日常業務の後に池田さんがマンツーマンで指導してくれる毎日が始まりました。
池田さんの教え方はうまくて私もすぐに理解できました。

そんな中で気づいたのですが池田さんってよく見るとイケメンなんです。
普段はおしゃれに全く興味ない感じです。

ふと勉強の合間に、

なつ
『池田さん、毎日遅くまで付き合ってもらってすみません、彼女さん怒りませんか?』

池田さん
『あぁ大丈夫だよ、彼女いないし。』
なつ
『そうなんですか?池田さんモテそうなのに』

池田さん
『全然だよ、この仕事をしていると出会いも全然ないからね』

ちょうど勉強も終わりお開きにしようとしたらいつもは電車通勤の池田さんが
『今日は俺車だから送って行くよ』
とおっしゃってくれたので、お言葉に甘える事にしました。
車に乗りしばらくすると海の見える場所に車が止まりました。

池田さん
『俺、ここから見る海が一番好きで今度好きな人が出来たら連れてこようと決めてたんだ』

なつ
『えっ!』

驚いた私を池田さんはそっと抱き寄せ、
池田さん
『返事は急がないから俺との事考えてくれないか?』

 

ライター泉 ふじまる