A子とB男は高校の同じクラス。B男は背が高く、バスケ部に所属しており、女子からもかなりモテている。
しかしB男は口数も多くなく、硬派な男の子であまり女子と仲良くしているところを見たことが無い。

図書室
図書室

A子も密かにB男に恋をしているが、A子はかなり控えめな性格なので自分からB男に話しかけることは出来なかった。しかし、バスケ部の練習をたまにこっそり覗いて、B男の活躍する姿を見ていた。

そんなある日、
A子は図書室に本を借りに行く。

目当ての本は見つかったのだが、上の方にあり、手を伸ばしても届かない。
ピョンピョンと跳ねたり、背伸びをしグググと腕を精一杯伸ばしていると、ヒョイと本が取られた。

横を見上げるとB男が
「ほら。ちっせーのに無理すんなよ。危なっかしくて見てらんねー。困った時はいつでも俺のこと呼べよ。…練習、たまに見に来てくれてありがとな。お前が見てくれる日は、いつもより頑張れる

そう言ってB男は立ち去ってしまったが、A子はドキドキドキドキして、いつまでもその場から動けないままでいた。

 

ライター麻也子