「ただいま」と「おかえり」が毎日言える生活って小さい頃は当たり前だったけど、今はかけがえのないやり取りになっている。
いつも仕事で遅くなった私を笑顔で迎えてくれる君。こんな関係になってから何年経つだろう。

読書する人
読書する人

仕事前にいつも寄る行きつけの珈琲店でたくさんのお客さんに笑顔で元気をあげている君に一目ぼれしてしまった私。年甲斐もなく逆ナンみたいなことを冗談でしてみたら、君は笑顔で
「いいですよ」って言ってくれたね。

恥ずかしくて言えないけど、あの時は年上の余裕を見せる為に冷静さを装ってたけど緊張で手汗がすごかったんだよ。

まあそんな前の話はいい思い出でもあるけど、今日は君から大事な話があるって聞いたからまた緊張しちゃってる。何だろう・・・、

もしかして他に好きな女の子ができたとか!?
「嫌・・・」、
君の前で暗い表情を見せたくないのにな。
自分を卑下していると、頭に君の優しい手が乗っていた。

「どうしたの?」
なんて、そんな優しい目で見ないでよ。君のせいでこんな気持ちになっているんだから。
「あのね、聞いて」
君が私に顔を近づけて真剣な眼差しで続けた。

「僕はお金持ちじゃないし、たいした取り柄もない。取り柄と言ったら、私ちゃんを笑顔にするぐらい。だから私ちゃんをどんな時も笑顔にさせられるような存在でずっといるよ。だからずっと傍にいさせてほしいんだ

私はさっきまで卑下していた自分を申し訳なく思い、顔を背けてしまった。
君はまたそんな私を見て、また心配してくれている。

もう君なしじゃいられなくなっちゃうよ。

 

ライターひーな