私は、ずっと幼馴染に恋をしていた。
高校生にもなっていつも他愛のないことですぐに喧嘩になるし、口は悪いけど合間に見える優しさや、にいつのまにか恋に落ちていた。

バーの二人
バーの二人

私は夢のために留学をする。
もう幼馴染として一緒に居ることはできないのだ。

そして迎えた高校最後の日、彼に思い切って告白をした。
「ごめん、他に好きな人がいる…」

その後どんな顔して合えばいいのかわからず、お別れ一つせずに逃げるように私は日本を飛び立った。

新たに恋人を作る気にもなれずひたすら勉学に励んだ。

あれから4年、日本に帰ってくると家族はお祝いをしてくれた。その中に彼もいた。
「やあ、久しぶり。」

ぎこちなくなるかと思われた会話は思いのほかスムーズで、日本を発ってからのこと、高校の頃の誰が今どうしているなど、話は穏やかに弾んでいく。

だが、流石に酒が入ると彼は元々酒に強くないのか返事がだんだん支離滅裂としてきた。

「ね、ねぇ、そろそろ休んだら?酔ってるでしょ?」
「まだよってない!」
「酔っぱらいの常套句でしょ」

酒を止めようと無理やりグラスを取り上げたら、その手を引っ張られ抱きしめられた。

突然のことで理解が追い付かない。

「ち、ちょっといい加減にし「今でも、俺のこと好きか?」

えっ・・・?

「ホントは、あの時俺もって言いたかった。俺もずっとお前が好きだった。けど、暮らしていくだけでも大変なのに、そんなお前の邪魔にはなりたくなかった。あれから何度もあきらめようといろんな人と付き合ったけど、みんな続かなかった。俺は、やっぱりお前じゃなきゃダメだった。遅いかもしれない、好きだよ。お前が…ずっと好きだ…。」

いうだけ言って寝てしまった。

いつの間にか首筋に顔をうずめ、抱きしめていた手はすがるように私の服を握りしめていた。

知らなかった、彼の気持ち。

やっぱり彼は優しかったのだ。
覚えていても覚えてなくても構わない。
いうことはたった一つ。

 

ライターまめまる