学校の帰り道、近所のあいつと今日も一緒にに帰るところ。
「着替えたらいつもの公園な」
「今日こそは勝つからね」
私たちはほぼ毎日近所の公園でバドミントンをしている。わたしは勝ったことがない。でも楽しい。あいつと一緒にいるだけで楽しいから。

学生カップル
学生カップル

家に着くとわたしは公園に行くのがいつもよりワクワクしたが、それとともに緊張してきた。
だって今日はバレンタインだから。

いつも一緒に帰ったり遊んだりしてるからチョコレートを渡しても友チョコだと思われることはわかってる。

去年も渡したけど、その後私たちの関係や生活が変わることはなくて、
またバレンタインが来てしまった。

わたしはこれが恋なのかよくわからないけど、あいつのことが大好きだ。

あいつだってわたしのことが好きだと思う。
でもその気持ちは幼馴染みとか友達とかに対する気持ちで恋愛感情ではないと思う。

バドミントンはいつも通り負けた。

今日は全然集中できなくて失敗ばかり。
「おまえ下手になった?」
「違うもん!ちょっと調子が悪かっただけ」
「じゃあ今日は帰るか」
「待って、友達にチョコ作ったの今年も余ったからあげる!」

「ありがと。でもちょっと悲しかったな」
「なんで?なんかあったの?」

「俺にくれるチョコはいつもあまりもんなんだな、来年は‥‥。帰るぞ帰るぞ」
「わたし好きだよ」

「え、どうした急に」
「あまりもんなんかじゃない。本当はあんたのために特別に作ったの。味わって食べなさいよ!」
わたしは走って家に向かった。

「俺も、俺も好きだよ、味わって食べるからな」

後ろから聞こえたけど恥ずかしさと嬉しさで心がいっぱいで振り返らなかった。

 

ライターしおりん