アルバイト先の先輩が好きだと気づいたのは、先輩が就職を機にアルバイトを辞めると知った時でした。

彼は私より3つほど年が上で、年配のパートさんによれば婚約間近の彼女がいるとか、

乾杯
乾杯

彼は年上の女性にしか興味がないということで、なかなかそのような話は振ることができずにいました。
アルバイト仲間の中でも頼れる人で、経験も長く親しい人たちの間で送別会が開かれるということを聞きました。

私は彼と一緒のシフトに入ることはありましたが、親しいのかと言われるとそうでもないだろうし、と自分からは何も言えずにいました。

連絡先くらいは交換してはいましたが、仕事関連以外ではなかなか連絡も取れず、送別会はもうすぐ。 あと少しで先輩がいなくなる、と思ったら悲しくて寂しくて。
そんな時にシフトが一緒になってしまったのは運命だったのでしょうか

先輩がいつもとは違う私に気づいてくれて、
「大丈夫か」と声をかけてくれました。
「大丈夫です」と返すと、
「送別会、大丈夫か?」と。

え?と聞き返すと、
「おまえが来てくれなきゃ意味ないんだけど」

と意味深な一言が返ってきました。
すぐに先輩は接客に戻ってしまいましたが、私は…私はどうしたら…

付き合えなくてもいい、そうだ、
「先輩にはお世話になったんだからきちんと感謝の気持ちを伝えなくちゃ。」

そう思い、先輩の送別会に参加することにしました。

 

ライターりんごもり