同じ職場の先輩のことが、入社当時からずっと気になっていた。
ある日、職場の飲み会で、

「先輩、連絡先教えてください」
って頑張って連絡先聞いたら、

「ん?あ、いいよ。」
と微妙な顔。

壁ドン

あぁ、迷惑だったのかな?って頭の中でモヤモヤ。
そのままモヤモヤした気持ちのまま、飲み会も終わり、 さあ、帰ろうと車を走らせた時、ケータイに着信が。

この番号は…先輩…急いで電話に出ると、
「あっもしもし、もう帰った? 俺、酒飲んだから、帰りに困っててさぁ。よければ送ってくれない?」と先輩。

車を急いで走らせ、先輩のもとへ。駆けつけると、笑顔で先輩が待っていた。

「わざわざありがとな、お前がいて良かったよ」
「先輩?飲みすぎたんですか?家まで送りますから、乗ってください。」

車の中で仕事の話をしながら、先輩を家まで送った。

先輩の家に着き、降ろすと、
「あのさ、俺…」
「???」
「お前に、連絡先聞かれて、正直びっくりした。俺も聞こうと思ってたんだ。」

「え?」
「あのさ、俺、お前のこと、気になってる。好きな…」

「先輩、酔ってるんじゃないんですか?」

私は先輩の言葉を遮って、なんだか恥ずかしくて、夢のような気がして、急いで帰宅した。
嬉しいけど、『先輩は酔ってるんだ。あんなに飲んでたもん。』と自分に言い聞かせて。

翌日、あれから、先輩から連絡もないし…。気まずい。

なんだかんだ考えてるうちに、職場に着くと、すでに先輩がいて、私のところに来て、手を引っ張られ、廊下に連れ出された。

「あのさ、昨日のこと…俺、酔ってなかった。本気だから。だから、その…好きなんだ!」
真面目な顔で言われた。

私は、嬉しくて、真っ赤な顔を見られたくなくて、思わず先輩の胸に飛び込んだ。

ライターはづき